生き恥曝しても死に恥曝すな
生きているうちに恥をかいても、死後に残るような恥をかいてはいけないということ。

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いつたい、何がわれわれを救つたか? この奇蹟をやつてのけたのは、そもそも如何なる神か? ほかでもない、「食いしん坊」という神である。 フランスを占領している連合国の軍隊、プルトン人も、ゲルマン人も、チュートン人も、ありとあらゆる侵入者たちは、みな一様に、フランス人の「舌の戦術」にひつかかつたのである。彼等は稀にみる食慾と、非凡な胃袋とをフランスに運んで来た。美食になれない外国人どもは、フランスの土を踏んで、生れてはじめて舌の正月をしたのである。彼等は料理店でも、食堂でも、居酒屋でも、カフェーでも、屋台店でも、しまいには、歩きながらでも、食い、かつ、飲んだ。 この時期は、フランスの飲食品販売業者の黄金時代であつた。 フランス大蔵省が今朝払い出した償金の額より多くの金を、彼等連合軍の兵士たちは、フランス商人の懐ろにねじ込んで行つたのである。  冗談でなく、われわれ日本人の舌はフランス人のそれに毫も劣るものでないことを、私は保証する。  国家の産業と、この事実とを結びつける有能な経済人や政治家が当今の日本にはいないものか? http://xn--y8js7au1p.net/
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